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3.11 Smile Again実行委員会 活動報告1

“3.11 Smile Again”チャリティツアー、無事終えて大阪に戻ってきました!

せっかくならば関西のバス会社ではなく、福島のバス会社にお願いしよう!というもんちの計らいにより福島交通バスにてSmile Againのバスツアーを行いました。
安全運転でとても親切な心配りも素晴らしい福島交通のバスで、始終とても気持ち良く心配の思いもないツアーが出来ました。本当にありがとうございます!

5/3の21時に新大阪を出発し、途中岡崎(愛知県)やいわき(福島県)にて合流のメンバーが乗車し、総勢30名ほどで行って参りました。

HEART&SOULもんちが発起人として始まったこの“3.11 Smile Again”に賛同して集まったメンバーだから、まさに心はひとつ!という感じで、本当に気持ちが繋がった仲間で行く事が出来て最高の旅でした!
そして本当にいろんな事を深く感じ、大切な出会いが多かった旅。
心の底から行って良かったと思える数日間を過ごしました。


バスツアーのメンバーだけではなく、新幹線でかけつけた方、自分の車で遠距離運転して現地で合流した方々。
そして福島でSmile Againを成功させる為にご尽力くださったたくさんの現地の方々。
そして、お宿や滞在中の全ての事に力を注いでくださった佐藤家やご親戚、近隣の皆様方。
そして福島交通さん。
全て合わせてSmile Again実現に至る、素晴らしいメンバーです。


音楽班としては、HEART&SOULのもんち, ROCO, KOZ,そしてピアノ多久ちゃんは勿論の事、ギターの冬樹さん、音響機材を一式持ってきて頑張ってくれた中西くん。
私の生徒さん達KOZ-mic Worldから参加下さったメンバー、そしてもんちの生徒さんVACからPeace of Peaceのメンバーでの“スマイルアゲインクワイヤ”
アコーディオンの後藤ミホコさん、パーカッションの舛田真さん。

5/5のジュピアランドひらたでの芝桜イベントには、
和太鼓の金子竜太郎さんや、ご一緒に和太鼓コラボレーションされた平田村の“め組”の方々。
現地福島の総勢43名の小学生の子供達“スマイルアゲインキッズクワイヤ”も、合同曲をこの数ヶ月一生懸命練習してくれて一緒にステージに立ったSmile Againのメンバーです!

その他のボランティア班として、整体師の先生や、リンパマッサージ、ハンドマッサージやヘッドマッサージ、バルーンアートに読み聞かせの先生達など。
そして、“よろこび配達人”として活動されてる方々。
設営やいろんな呼びかけやお手伝いを積極的に行ったメンバー達。

本当に皆の愛が集結しまくってました!

行きのバスの間も、美味しい春野菜うどんなど頂き、とても楽しんでました!
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自己紹介し合ったり、現地に近づくとバスの中で歌の練習なんかもしたりしつつ。
関東はかなりの豪雨で、通行止めなんて事もあったようですが、私たちのバスはちょうど運良くそこまで大雨に降られる事ないタイミングで走行出来て、とってもスムーズに到着!
かなりついてる!

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5月4日は、いわき市の2カ所の仮設住宅でボランティアとしてまわりました。

1つ目の仮設住宅は、原発から約50キロほど離れたところの仮設住宅のマンションの集会所でさせて頂きました。
このマンションは、だいたい250世帯の方が住まれていて、全てが津波で家を失った方々や家は残っても地震の被害で住めなくなった方々の仮設住宅です。

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行ってみないと状況は見えないというのは覚悟の上でしたが、たまたまこの日はお祭りがいろんな場所で行われてる日で出掛けている方も多かったのもあり、家にいらっしゃる方の数が少なかったという状況でした。
なので、想定していた以外の事もたくさんありましたが、でもその中でも来て下さった方々への感謝は忘れられません。

なかなか人が集まらないという状況の中、音響のチェックをするサウンドチェックリハーサルチーム、そして人を何とか集める為にマンションの下でアカペラで歌って呼びかけるチームと別れ、歌声や呼びかけに応じてマンションから出てきてくださった方々がポツリポツリと集まると同時に、リハーサルからそのまま自然に本番ステージにとなっていくという状況でした。

この仮設住宅には、ほとんどボランティアの方が入った事はないそうで、やはり抵抗もあるだろうしまだまだ復興が進まない中いろんな想いがあったことだろうと思います。
その中でも来て下さって、一緒に歌ったり、読み聴かせの先生の声にしっかり耳を傾けて下さったり、カラダの癒しを受けたり、だんだんと強ばっていた表情に笑顔が見えてくるという状況は本当に忘れられません。
終わった頃にはとても感謝の言葉を頂きました。


マンションの自治会長の方から、震災当時や今現在のお話もして頂きました。
いわき市というのは、福島の原発の時に南風だった為に幸い放射能の被害が少なかったそう。
だから、原発の事故でいわき市に避難してきているという被災者の人もたくさんいるので、津波・地震・原発という、とても複雑な状況での被災者が入り交じっているという状況。

原発の被害の地域の方は、若い人は放射能の影響がやはり怖いので戻りたくない、お年寄りの方は慣れ親しんだ地元に早く帰りたい、という葛藤でなかなか踏ん切りもつかないというとても複雑な心境の中暮らしています。
そんな様々な被災者の皆さんは仕事もなかなか見つからないという現状は、1年経った今でも勿論まだまだ続いている深刻な状況。

いろんな仮設住宅に東京や名古屋やこうして関西などからもボランティアの方々が来てくれる毎に復興の為に頑張ろうという元気をもらってます、という感謝の言葉も頂きました。

何がしてあげれるというわけではないけれど、前を向ける元気を少しでも与える事が出来たのならば、こうして来る意味はあったんだという実感を頂き、こちらも感謝するばかり。

バスでマンションを去る頃には、マンションのベランダからずっと手を振り続けてくれる住人の方もいて、感謝の気持ちでいっぱい。


そして、2つ目の仮設住宅へ。
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本番前のまだ音響設営中に集まりだして下さったおばあちゃま方に、待ってる間にもウクレレで懐かしソングを一緒に歌うなんてとてもハートフルな時間もあったり。
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さぁ!スタートと始まり出した途端降り出した雨や強風も、歌ってる間にスッカリやんでくれて、集まって下さった皆も思いっきり声出して下さったり、一緒に馴染みのある曲を歌ったり遊んだり笑ったり!
すごく1つになれました!
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ライブ中もずっと集会所では癒し班が頑張ってくれてました!
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とっても可愛い子供ちゃん達も見てくださってて、本当に嬉しかったです!
一緒にこの仮設に住む子同士でとても助け合って過ごしているひとりの男の子と話していて、その時に着ていたジャージがすごく気に入ってるんだ!って話をしてくれました。
そうなの〜!格好いいよね〜!なんて話してたら、そのジャージは支援物資でもらったものなんだと教えてくれました。
お家は津波で流されてしまったので、着ていた服しかなかったのでしょう。
その支援物資で頂いたジャージを大切に着ていて、「この横の赤いラインすごい格好いいでしょ?」って自慢気に嬉しそうに話してくれました。
いろんな話から、まだまだ大変な毎日を送りながらひとつひとつを大切に生きている現実を感じました。


仮設住宅でボランティアライブをしたいと思っても、じゃあ簡単にやらせて頂ける場所が見つかるかというとそういうわけではないので、本当にもんちが苦悩し苦労して繋げていった場所達です。

仮設住宅にもいろいろあり、隣の音もつつぬけに聞こえるような状況の毎日、何人もが共同に住まう仮設住宅もあります。ストレスは半端ないものだと思います。
震災から一年経った今、こうして私達が音楽としてのボランティアもさせて頂くにあたって、Smile Againとしての目的は現地の方参加型のイベントだという事を思いっきり組み込みながらさせて頂きました。
初めてあった方でも一緒に歌えるような曲、一緒に触れ合える様な事をたくさん入れて一緒にさせて頂き、コチラも本当に嬉しかったのですが、終わった後で、「隣の人の音や声も聞こえる毎日の中、こんなに思いっきり歌ったり笑ったりしたのは久しぶりで、本当に楽しくて嬉しかった」という声もいただきました。
本当に本当に涙が出るほど嬉しい言葉でした。

震災当初はこの仮設住宅には本当にたくさんのボランティアの方がいろんな場所から訪れてきてくれていたそうです。でも時間が経つにつれてどんどん数は減っていき、今では本当になかなか少ないそうで、状況は全然変わらない中で、メディアにも流される事も減り、どんどん忘れられていくんではないかという寂しさも正直あるのではないかと思います。

だから、しっかり、関西からも本当はもっともっと一緒に行きたいというメンバーがたくさん居たという事、来れなくても多くの人が今もずっと応援し続けています。という気持ちを、たくさん届けてきました。


そして、今回のSmile Againのもう1人の大きな大きな力となって下さった、福島出身で今は京都に住んでらっしゃる佐藤さん。
佐藤さんのご実家は福島という事で、今回のお宿もご実家やご親戚の皆さんのご好意で宿泊させて頂きました。
本当にご家族、ご親戚皆さんに至れり尽くせりなおもてなしを受け、朝ご飯もご近所の方やいろんな方のお気持ちで素晴らしい福島の郷土料理を作ってくださいました。
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めちゃくちゃ美味しいけんちん汁や、おこわ、ご自宅でとれたたらの芽の天ぷら、凍り大根などなど。ほっぺた落ちるほど全てが美味しかったです!
感謝しきれません。

「福島」を全身で味わいました。

さて、5/5のジュピアランドひらたでのイベントからの旅はまた次に書きますね!
by respect0074 | 2012-05-06 20:00 | ■THANKS!!!
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